企業がモノを生産する際には必ずコストがかかります。このコスト(費用)と生産量の関係を示すのが費用関数です。
費用の基本的な構成
総費用(C:Total Cost)は、生産量に応じて変化するかどうかで、大きく2つに分けられます。
- 可変費用(VC:Variable Cost)生産量($q$)を増やすほど増大する費用です。
- 例:原材料費、出来高払いの給与、燃料費など。
- 固定費用(FC:Fixed Cost)生産量に関わらず、一切生産しなくても発生する一定の費用です。
- 例:オフィスの賃借料、機械のリース料、正社員の固定給など。
C = VC(q) + FC
埋没費用(サンクコスト)
固定費用の中でも、一度支払ったら二度と回収できない費用のことを埋没費用(サンクコスト)と呼びます。
ポイント: 経済学的な意思決定(利潤最大化行動)においては、このサンクコストは無視して考えるのが鉄則です。「もったいないから続ける」は、経済学的には合理的な判断とは言えません。
費用曲線と利潤最大化
経済学のモデルでは、総費用関数Cは一般的に3次関数として描かれることが多いです。これは、生産を始めた初期は効率が上がりますが、ある一定量を超えると設備が手狭になるなどの理由で、生産効率が徐々に悪化する(費用が急激に増える)という現実を反映しているためです。
費用の分類:クイックリファレンス
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| 分類 | 内容 | 具体例 |
| 可変費用 (VC) | 生産量に比例・連動して変わる | 原材料費、出来高報酬、光熱費(変動分) |
| 固定費用 (FC) | 生産量に関係なく一定 | オフィス賃料、設備費用、基本料金 |
| 埋没費用 (SC) | 回収不能な既払費用 | 撤退時に転売できない専用設備の投資額 |

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