雨はなぜ降る?上昇気流と下降気流・地域の雨の多さを分けるポイント

気候・植生・土壌

前回、

日較差と年較差~陸では大きく、海では小さい~
日較差とは?日較差にちかくさとは、一日の間の最高気温と最低気温の差のことです。たとえば、大阪の天気が最高気温26℃、最低気温14℃だったとします。すると、26-14で12℃となります。一般的に、日較差は内陸部で大きく、沿岸部で小さいという特...

気候要素の1つ、気温について見ていきましたが、
今回は、降水量について見ていきたいと思います。

雨が多い地域か少ない地域かは、
緯度や経度だけで決まるようなものではありません。

もう少し条件があります。

条件とはなんでしょうか?

 

雨や雪が降るために必要なもの。

雨や雪が降るときには、上空には雲が必ず存在しています。
(天気雨のときもが近くに存在しています。)

では、なぜ雲ができるのでしょうか?

これは上昇気流が原因です。

地表近くで暖められた空気の塊は、
温度が上がることで気圧も下がり、
膨張しながら上昇していきます。

膨張して、空高くまで上がっていった空気は、
周りの空気に冷やされて温度がさがり、
気体から小さな液体になっていきます。
その液体が集まって重くなって落ちていきます。

これが雨です。

雨が降るところには
上昇気流があります

上昇気流の発生する場所。

上昇気流が発生する場所とはどこなんでしょうか?
地形や地域と結び付けて考えましょう。
なんたって地理への扉ですからね。

上昇気流の発生する場所は

  1. 山地の風上
  2. 気団の境界
  3. 気圧の低いところ

です。

3については先程も少し触れました。

まず、1.から見ていきましょう。

山間部の雨雪 フェーン現象

地方風(局地風)とフェーン現象について
地球規模ではなく、主に地方で局地的な自然現象があります。それらの影響を受けて、その地方だけに存在する風を地方風といいます。発生原因と場所と地方風名をひもづけて覚えましょう。世界の地方風ミストラル(マエストラーレ)フランス南部のサントラル高地...

天気予報でも、
「山間部では雨が降るでしょう」
というフレーズをよく聞くことでしょう。

山に風がぶつかることで、
上昇気流が発生しているのです。

気団のぶつかる場所 前線

2.の気団がぶつかる場所を
前線ぜんせんといいます。

温かい気団と冷たい気団がぶつかり合うと、
暖気が上昇気流を発生させる装置になります。

ちなみに空気は温かい空気のほうが、
冷たい空気に比べて軽いです。
温度と気圧は比例するため、温かい空気のほうが密度が減るためです。
梅雨に雨が多い日本列島は
前線が停滞するからです。
この停滞した前線のことを停滞前線ともいいます。

低気圧と高気圧

気圧が今回お伝えする中で、
最も重要なポイントです。

高気圧(High Pressure)には、大気の層が厚くて下降気流があります。
気圧が高い分プレッシャーを放っているので、空気の流れが重力にしたがって
下に流れています。これが下降気流です。

高気圧と下降気流

逆に、上昇気流は、低気圧(Low Pressure)で発生します。

低気圧はあくまでも高気圧と比較して気圧が低いところ。
そのため、気圧自体は高くても、相対的に低い場合は
低気圧になる場合があります。

そうすると周りの空気の逃げ場所になってきます。

そういう訳で気圧が低い場合は雨が多いのです。

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